「石の郷」ダイボ石材店が綴る
大ちゃん日記

今の日本の墓石店は多かれ少なかれ
中国の製品なり原石なりに頼っています。
ダイボ石材店でも、自社で作った場合と中国の製品を仕入れた場合の
出来栄えと単価を見比べて、お客様に有利な方を選んでいます。
県北の石屋さんは幸いなことに殆ど石を切る機械・磨く機械・
文字を彫る機械を持っていて、臨機応変に対応しています。
それが当たり前だと思っていました。
そしたら、先日墓石を扱う商社の営業マンが来ていて
「中国で文字彫りを頼んだら、どうも歪んでるんですよね」と言います。
「えっ?今では中国で文字まで彫ってくるんですか?」と驚きました。
写真を見てみたら、確かに文字が斜めに傾いているようなところがありました。
しかし、実は発注した日本の石屋さんがパソコンで書いた
元々の文字が歪んでいたのでした。
その石屋さんは「やり直せ」と言い張るんだそうです。
理不尽なことです。お客様もそういうレベルの
お墓を渡されていい迷惑です。
昔からの石屋に言わせると、せめて文字彫りは
最後の砦として自分達で彫ってもらいたいと思います。
全てを中国にお任せばかりでは、
お客様との長い付き合いも、何かがあった時の
対応もうまくできません。
宮崎県の石屋さんにはそういう方は
いらっしゃらないということで
伝統を守って行きたいと思う大ちゃんでした。

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