大ちゃんは、お客様からお墓のご希望を伺って、
その方の話を頭に浮かべ、墓地の状態なども考えて、
その方に一番良いと思われるお墓をパソコンを使って設計していきます。

初めてパソコンに触ったのは五十歳を過ぎていましたが、
必要に迫られて何とかかんとか使いこなすようになりました。
しかし、よく見てみると大ちゃんが使っているのは
左右の人差し指だけで、「ぽつり、ぽつり」と亀のような
歩みののろさで文字を打っていきます。
本人は「一本指打法だ!」と命名していますが、
そんな格好の良いものではありません。
それでも巨体をかがめて一生懸命パソコンに向かっている姿は
「だいちゃん、よくぞここまでマスターしたね!」と拍手を送りたくなります。

その一方で、ものすごく簡単なことができなくて、
よく部下に怒られている大ちゃんでもあります。
そんな日には家に帰ってゲルマニウムのお風呂につかり、
汗と一緒に涙を流す大ちゃんでした。
「石の郷」ダイボ石材店が綴る
大ちゃん日記
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