ある日のこと、展示場に二組のお客様が同時にいらっしゃいました。
営業担当の人は、それぞれにお客さまと打合せをしていました。
そこに、出先から大ちゃんが帰ってきました。
大ちゃんは、ご挨拶を終えてから、しばらく迷ったように
部屋の真ん中で両方のお客様を観察していました。
意を決したように大ちゃんは、それから驚くような行動に出ました。
おもむろに台所に行って、なにやらごそごそしていました。
そして、登場した大ちゃんの太い腕には、
お盆に載ったコーヒーが抱えられていました。
社長だからとか、男だからとか気にせずに、いらっしゃったお客様に
気持ちよく過ごして頂きたいという大ちゃんの姿に、
接客をしていた担当者は頭が下る思いでした。

でも、大ちゃんのウィトレス姿は可愛くもあり、
ほんの少しあわれを誘うものでもありました。
「石の郷」ダイボ石材店が綴る
大ちゃん日記


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