大ちゃんは、毎朝テレビの情報番組の「占いコーナー」をチェックして
会社に出てきます。
その日の運勢によって大ちゃんの態度が変わります。
一番の日にはニコニコ顔で、
「今日は運勢がいいから、お客さんが来てくれるといいのになぁ」と
何となくそわそわしています。
一方、最低の日には弱気の虫が顔を出して、「うーん・・・」と
見積もり一つにも「これで納得してもらえるだろうか」と
頭を悩ませる大ちゃんです。
ある日、運勢が最低の日にお客様がみえました。
「今日はついてないから、控えめな態度で接しよう」と
おしとやかモードの大ちゃんで接客に臨みました。
幸い、トントン拍子に話がまとまり胸をなでおろした大ちゃんでしたが、
急に態度が大きくなって、
「俺が接客するんだから悪い結果になるはずがないじゃないか」と
根拠のない空威張りをしたりします。
そんな大ちゃんの姿は、
勝ったときには胸を張って花道を下っていき、負けたときには
人生が終わったかかのように肩を落として帰っていく関取の
高見盛を見るようです。
でも、大ちゃんの記憶力は半日が限度なので、午後になると
そんなことはすっかり忘れている能天気な大ちゃんなのでした。
「石の郷」ダイボ石材店が綴る
大ちゃん日記


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